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2024年1月22日

バーチャルヒューマンとは

バーチャルヒューマンとは
~バーチャルヒューマンとAIの融合~<前半>

バーチャルヒューマンとは、CG技術によって作り上げられた仮想の人間のことです。雑誌の表紙を飾ったりSNSの投稿をしたりと、本物の人間のように活動するのが特徴で、バーチャルインフルエンサーと呼ばれたりもします。
バーチャルヒューマンは、CGで制作した人物(もしくは顔のみCGで体は実写)と実写の背景を組み合わせたりもします。静止画や動画も存在し、動画の作成には時間がかかります。
また、声を発する場合はいろいろな人の声を組み合わせて合成したり、AIや声優が起用されたりすることもあります。

バーチャルヒューマンのメリット

バーチャルヒューマンの最大のメリットは、企業などにとって、ブランドのイメージにぴったり合った人物を作れることです。外見だけでなく発言内容などの内面もコントロールできるため、理想的なキャラクターに仕上げることができます。仮にインフルエンサーとして活用する場合は、本物の人間と違って、炎上やスキャンダルのリスクを回避できるでしょう。
また、体調などのコンディションに左右されることがないため、常に最高の状態を保つことができます。当然ですが、時間や場所の概念にとらわれないため、移動時間や移動費も不要であり、24時間労働が可能なうえ、人間の力を超えた非現実的な表現ができることも大きな魅力です。

バーチャルヒューマンのデメリット

バーチャルヒューマンのデメリットとしては、独自に制作することが難しいうえ、依頼する場合もバーチャルヒューマンを制作できるサービスがまだ少ないことが挙げられます。
しかし、現在ではサービスも徐々に増えてきており、バーチャルインフルエンサー専属のモデルエージェントなども存在します。今後さらにバーチャルヒューマンの需要が高まるにつれ、バーチャルヒューマンを制作・起用しやすい環境が整っていくことでしょう。

バーチャルヒューマンとAI

近年、AIが社会のいたるところで使われるようになってきました。そんななか、バーチャルヒューマンはAIのなかでもDeep Learningを中心とした画像処理をベースに進化してきました。人の動きや表情など、本物そっくりな動作を画像で再生ができるようになり、実在しない人間さへもAIで表現することができるようになってきました。

AIバーチャルヒューマンの導入が見込まれる分野

AIバーチャルヒューマンはさまざまなビジネス分野での活用が考えられます。以下に代表的な想定される活用場面を紹介します。

多言語対応

観光ガイドとして日本語はもちろんのこと、英語やフランス語、ドイツ語など多言語対応が可能で、急増しているインバウンド向けに力を発揮します。後述する生成AIが搭載されるようになるとさらに流暢な言語対応ができるでしょう。

ECショップアシスタント

リアルのショップでは店員の対応次第で売上への影響は大きいと言われます。リアルでも今後想定されますが、まずECにおいては、AIバーチャルヒューマンが店員として対応できるようになるでしょう。

企業の広報

企業の広報にAIバーチャルヒューマンを任せるとアナウンスメントを華やかにすることもできるでしょう。企業サイトなどにAIバーチャルヒューマンを広報担当として置き、最新の生成AIを搭載すると自然な言葉でアナウンスや質疑応答もできるようになると考えられます。

企業のイメージモデルやキャラクター

企業のイメージモデルやキャラクターをAIバーチャルヒューマンで行うことができると、今まであったモデルのキャスティング費用、スタジオ・撮影費用などの費用を削減できます。スケジュールもリアルモデルのように気を使うこともなく、企業側の都合でのスケジューリングでの進めることが可能です。

バーチャルヒューマンというとPepperやASIMOなどを思い出すかもしれませんが、AIが加わることによって、見かけだけではなく言語などの対応能力が格段に上がり、文字通りバーチャルな人間のような応対を期待できる、ともいってよいでしょう。

今回は、バーチャルヒューマンの概略、メリット・デメリット、導入が見込まれる分野などについて解説しました。次回は、バーチャルヒューマンと最新のAIである生成AI や、取り組み事例について紹介します。

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