デジタルトランスフォーメーションをもっと身近に

業務自動化促進

2020年5月25日

RPAがパチンコホール企業にもたらしたインパクトとは?

成功事例から見る、アミューズメント業界の経営革新にDX推進が必要な理由<後半>

RPAがパチンコホール企業にもたらしたインパクト

顧客接点での活用で集客力アップも。RPAなら「一石二鳥」の効果が見込める

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が効果的なのは、店舗運営にかかわる業務だけではありません。たとえば、少子高齢化や余暇市場の多様化により、アミューズメント業界共通の課題となっている集客。その重要な役割を担う「顧客接点」においても、RPAの活用は進んでいます。

その一つがポータルサイトの更新作業。あるパチンコホール企業では、それまで手作業でおこなっていた50店舗近い全店舗の機種情報の更新をRPAに置き換えることで、1サイトにつき月100時間近い業務工数の削減を実現した事例があります。

新規顧客獲得だけではありません。リピーター集客や休眠ユーザーの掘り起こしに欠かせない顧客リストの作成や更新、案内メール配信といった作業も、RPAによる自動化が可能です。

さらに、このようにバックオフィス業務を効率化することで、より付加価値の高い業務、とりわけ最大の顧客接点である「接客業務」にリソースを集中できるようになります。お客様とのコミュニケーションが改善されれば、顧客満足度の向上のみならず、接客が好きで入社したスタッフのモチベーションアップにもつながるでしょう。

たとえ短期的な売上への影響は少なくても、こうした積み重ねこそが店舗、あるいは企業としての「地力」となり、中・長期的な成長に寄与することは言うまでもありません。

「生産性向上による働き方改革」、「顧客接点強化による集客力アップ」と、一石二鳥の効果を見込めるRPA。まさに、アミューズメント業界が抱える課題にダイレクトかつ包括的にアプローチできるITツールと言って良いでしょう。

今後の競争激化に向けてDX推進企業は増えてゆく

以上、2回に渡り、アミューズメント業界におけるDX事例として、パチンコホール企業でのRPA成功事例を紹介してきました。

もちろん、ここで取り上げた事例はあくまで一部に過ぎません。パチンコホール企業以外にも、1カ月の会計処理作業を200時間削減したホテルや、新譜情報の取得時間を21時間削減したカラオケボックス運営企業など、ジャンル問わず様々なアミューズメント企業でRPAの活用は進んでいます。

このようにアミューズメント業界においても推進が図られているDXですが、アミューズメント業界は業界・企業特有の業務が多いため、ITツールの選定には注意も必要です。

製品によっては特定の業界・業務に特化したものもありますし、製品の汎用性は高くてもベンダーによって得意不得意の領域が異なります。業界独自の業務を一から説明するのは担当者にとってかなりの負担になりますし、ベンダー側の理解度が低ければ必然的に機能の精度も低くなってしまいます。アフターフォローが必須のツールでもありますので、導入を検討する際は、ぜひベンダーに導入実績などを確認することをおすすめします。

RPAはまだまだ進化途上のテクノロジー。自動学習をおこなうAI(人工知能)を搭載した革新的なツールも続々と登場しています。前回の記事でとりあげた人手不足や採用難だけでなく、新型コロナウイルスの影響によっても、今後ますますの競争激化が予想されるアミューズメント業界で、RPAの導入企業が飛躍的に増えていくことは間違いないでしょう。

share
  • AI-OCRエンジンを採用、RPA連携による完全自動化のOCRサービス「CREO-OCR」
  • BizRobo!を月額6万円から利用可能、従量課金RPAサービス「CREO-RPA」
  • サービスデスク
  • プロセス管理
  • クラウドシフト
  • 人事給与
  • ハイブリッド購買
  • 情シス
  • 社労士
  • 会計士
  • Method
  • DXセミナー

記載された商品名・製品名は各社の登録商品または商標です。