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目指せ全問正解!『第1回DX理解度チェック(前半)』

『第1回DX理解度チェック』<前半>

このところDXへの関心が急激に高まっていますが、まだまだ誤解や勘違いをしている方が多いのも実状です。そこで今回はいつもと趣向を変えて、DXに関するクイズを10問出題!ぜひこの機会にご自身のDX理解度をチェックしてみてください。

【第1問】DXの正しい意味は?

DXの説明として適切な文章は次のうちどれでしょう?

(1)DXとはレガシー化した基幹系システムを刷新することである

(2)経費精算用クラウドツールを導入し、経理担当者の業務時間を年間100時間削減したことはDXである

(3)データ連携によって工場ごとに最適化されていた意思決定・業務プロセスを標準化し、企業全体の生産性を向上させたことはDXである


(1)…レガシーシステムの刷新はDXにおいて重要な取り組みの一つですが、それだけではDXとは言えません。

(2)…IT・デジタルツールを活用した個別業務の効率化や自動化は、DXではなく「デジタライゼーション」に該当します。

DXとは本来、企業が競争上の優位性を確立するための全社的な変革(トランスフォーメーション)を指す言葉です。システムや個別業務の改善にとどまらず、レガシー企業文化から脱却するための取り組みが欠かせません。

ということで、正解は(3)です。

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【第2問】DXに必要不可欠な存在は?

「21世紀の石油」と呼ばれ、DXを推進する上でも必要不可欠な存在と言えば次のうちどれでしょう?

(1)デジタル人材

(2)データ

(3)AI(人工知能)


「データは21世紀の石油である」という言葉は、2011年の世界経済フォーラムの報告書に「パーソナルデータは、インターネットにおける新しい石油であり、デジタル世界における新たな通貨である」と書かれていたことで知られるようになりました。

DXでは、顧客のニーズやビジネス環境の変化に俊敏に対応するために、データを活用して客観的な意思決定や戦略立案をおこなう「データドリブン企業」を目指すことが求められます。

ということで、正解は(2)です。

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【第3問】DX人材とは?

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公表した『DX白書2021』には、デジタル事業に対応する人材(いわゆるDX人材)として7つの職種が挙げられています。次のうち、その職種に該当しないのはどれでしょう?

(1)データサイエンティスト

(2)ビジネスデザイナー

(3)デジタルマーケター


(1)は必要なデータを収集・分析して意思決定等に貢献する人材のこと。(2)はビジネスの企画・立案・推進等を担う人材で、マーケティングの企画・立案も業務に含まれます。

ちなみに他には、プロダクトマネージャー、テックリード(エンジニアリングマネージャー、アーキテクト)、先端技術エンジニア、UI/UXデザイナー、エンジニア/プログラマの5つの職種が挙げられています。

ということで、正解は(3)です。

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【第4問】「交通DX」のサービスは?

「交通DX」の取り組みの一つで、ICT(情報通信技術)を活用して交通をクラウド化し、マイカー以外の移動手段をシームレスにつなぐサービスを何と呼ぶでしょうか?

(1)MaaS(マース)

(2)PaaS(パース)

(3)IaaS(イアース/アイアース)


(2)のPaaS(Platform as a Service)はアプリケーションの開発・実行に必要な機能を、(3)のIaaS(Infrastructure as a Service)はサーバやストレージなどシステムの基盤にあたる機能を提供するクラウドサービスを指します。

MaaS(Mobility as a Service)の代表的な事例は、1つのアプリで様々な交通手段の検索・予約・支払いができるフィンランドの『Whim』というサービスですが、日本でも近年、トヨタなどが自治体や大学との実証実験を進めています。

ということで、正解は(1)です。

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【第5問】DXに適したマネジメントサイクルは?

これまで定番だった「PDCA」に代わり、DXと相性が良いと言われ注目を集めているマネジメントサイクルはどれでしょう?

(1)OODA

(2)ISMS

(3)CAPD


OODA(ウーダ)は「Observe(観察)」「Orient(方向づけ)」「Decide(意思決定)」「Act(行動)」のステップで構成されるマネジメントサイクル。「Plan(計画)」重視のPDCAと比較すると、変化の激しい状況でも素早く意思決定して行動できるのが特長です。DXで求められるアジャイル型の組織や開発手法に適したフレームワークと言えるでしょう。

(2)のISMS(Information Security Management System)は情報セキュリティを管理する仕組み。(3)のCAPDはPDCAの順序を変えたマネジメントサイクルで、仕事や勉強の効率アップに活用されています。

ということで、正解は(1)です。

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基礎的な問題ばかりでしたが、全問正解できたでしょうか? 前半はここで終了、第6問目からは次回の記事に続きます!

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