デジタルトランスフォーメーションをもっと身近に

何問答えられる?『第2回DX理解度チェック(前半)』

『第2回DX理解度チェック』<前半>

1年振りに帰ってきた『DX理解度チェック』。2回目となる今回も、DXの基礎知識からトレンドまでバラエティ豊かな問題をご用意しています。現在DXに取り組んでいる方も、これから取り組もうと考えている方も、ぜひ全問正解目指してチャレンジしてください!

【第1問】ペーパーレス化はDX?

クラウドサービスを使って契約書や申請書を電子化するような「アナログ・物理データのデジタルデータ化」のアプローチは、次のどの取り組みに該当するでしょうか?

(1)デジタルトランスフォーメーション(DX)

(2)デジタライゼーション

(3)デジタイゼーション


『DXレポート2 中間とりまとめ』(経済産業省)における(1)~(3)の定義は以下の通りです。

(1)…組織横断/全体の業務・製造プロセスのデジタル化、“顧客起点の価値創出”のための事業やビジネスモデルの変革

(2)…個別の業務・製造プロセスのデジタル化

(3)…アナログ・物理データのデジタルデータ化

いまだに「IT・デジタルの活用=DX」という誤解が広まっていますが、DXはあくまで全社的な取り組みを指す概念です。紙の電子化による“ペーパーレス化”や“脱ハンコ”はDXの基本的なアプローチではあるものの、それだけで「DXを推進している」とは言えません。

ということで、正解は(3)です。

↓こちらの記事もチェック!
企業にとってペーパーレス化が重要な理由

【第2問】DX推進に必要なビジネスデザイナーとは?

組織でDX推進の役割を担う“DX人材”のうち、「ビジネスデザイナー」の説明として正しいのはどれでしょうか?

(1)DXやデジタルビジネスの企画・立案・推進を担う人材

(2)DXやデジタルビジネスに関するシステムを設計できる人材

(3)DXやデジタルビジネスの実現を主導するリーダー的な人材


DX推進に必要な人材は企業によって異なりますが、主に「ビジネスプロデューサー」「ビジネスデザイナー」「アーキテクト」「データサイエンティスト/AIエンジニア」「UXデザイナー」「エンジニア/プログラマー」の6つの職種が定番として挙げられています。

(1)…「ビジネスデザイナー」の説明です。

(2)…「アーキテクト」の説明です。

(3)…「ビジネスプロデューサー」の説明です。

ということで、正解は(1)です。

↓こちらの記事もチェック!
DX人材とは?

【第3問】DXにも活用されている拡張現実とは?

“拡張現実”とも呼ばれ、現実世界に仮想世界を重ね合わせて投影できる技術を何と呼ぶでしょうか?

(1)VR

(2)AR

(3)MR


(1)…Virtual Realityの略称で直訳すると“仮想現実”。コンピュータ上に作り出した仮想世界を現実世界のように体験できる技術です。

(2)…Augmented Realityの略称で直訳すると“拡張現実”。コンピュータを使って現実の風景や物に情報を重ね合わせて表示することができます。

(3)…Mixed Realityの略称で直訳すると“複合技術”。ARの発展形とも言われており、現実空間に仮想の3D CG映像を融合させて表示できる技術です。

ARのビジネスでの活用事例としては、工場での遠隔作業支援や、有名家具チェーンの自室に家具を試し置きできるアプリなどが知られています。なお、上記3つの技術を総称して「XR(Cross Reality)」と言われています。

ということで、正解は(2)です。

↓こちらの記事もチェック!
XRとは?

【第4問】リスキリングとは?

DX時代の人材育成法とも言われている「リスキリング」の説明として正しいのはどれでしょうか?

(1)個人が必要なタイミングで社外の教育機関や社会人向け講座で学び直し、仕事に役立つスキルを身に付けたり磨いたりしていくこと

(2)従業員に1つの職務だけでなく、いくつかの職務を定期的・計画的に経験させること

(3)既存業務向けではなく、今後必要とされる新しい仕事や職種で求められる職業能力の獲得を目的とした社員教育


(1)…「リカレント教育」の説明です。

(2)…人材戦略の一つ「ジョブローテーション」の説明です。

リスキリングはリカレント教育のような“学び直し”とも、OJTのような“既存業務向けの教育”とも異なり、ビジネス環境の変化によって新たに求められる能力の習得を目的とした社員教育です。とくに近年は、内部人材のIT・デジタルに関するリテラシーやスキルを底上げするための取り組みとして注目を集めています。

ということで、正解は(3)です。

↓こちらの記事もチェック!
DX企業が新たな人材育成手法「リスキリング」に取り組む理由

【第5問】DXに有効な新たなビジネス戦略とは?

様々なIT・デジタル技術を活用して、顧客だけではなく従業員も含めた“関係者全員の体験(満足度)向上”を図るビジネス戦略を何と呼ぶでしょうか?

(1)MX

(2)GX

(3)TX


(1)…Multi Experience:マルチエクスペリエンスの略称。IoTやXR(クロスリアリティ)などの技術を活用し、デバイスやアプリなど複数のタッチポイントからユーザーに一貫した体験を提供する仕組みを指します。

(2)…Green Transformation:グリーントランスフォーメーションの略称。温室効果ガスの排出源とされる石油などの化石燃料に頼らず、再生可能なクリーンエネルギーを主軸toする産業構造への変革を進める取り組みを指します。

(3)…Total Experience:トータルエクスペリエンスの略称。「UX(ユーザー体験)」「CX(顧客体験)」「EX(従業員体験)」「MX(マルチエクスペリエンス)」の4つを連動させ、その相乗効果でビジネスを推進する戦略を指します。

ということで、正解は(3)です。

↓こちらの記事もチェック!
トータルエクスペリエンス(TX)とは?

以上で前半は終了です。順調に全問正解できていますでしょうか? 後半は次回の記事に続きます!

share
  • AI-OCRエンジンを採用、RPA連携による完全自動化のOCRサービス「CREO-OCR」
  • BizRobo!を月額6万円から利用可能、従量課金RPAサービス「CREO-RPA」
  • サービスデスク
  • プロセス管理
  • クラウドシフト
  • 人事給与
  • ハイブリッド購買
  • 情シス
  • 社労士
  • 会計士
  • Method
  • DXセミナー

記載された商品名・製品名は各社の登録商品または商標です。