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クロステックとは

クロステック(X-Techとは)
~クロステックのさまざまな分野への広がり~<前半>

クロステック(CrossTech:X-Tech)は、デジタル技術とさまざまな分野を統合し、相互に連携させるアプローチを指します。この概念は、急速に進化するテクノロジーとデジタル変革の中で、新しい価値を生み出す手法として注目を集めています。クロステックは、単一の技術や分野にとどまらず、異なる領域の融合によってイノベーションを促進し、ビジネスや社会に新たな展望をもたらすことを目指しています。

DXとクロステック

DXの中でのクロステック

DXの中でクロステックは重要な位置を占めています。DXは、デジタル技術を駆使して組織やビジネスプロセスを変革し、新たな価値を生み出すことを目指しますが、クロステックは、これを実現する手法としてデジタル技術とさまざまな分野を有機的に組み合わせ、加速させるといわれています。

クロステックの主な役割

新しいソリューションの創出

いままでにデジタル技術が活用されていなかった分野に、新たなアイディアやデジタル技術の特徴を活かし、新しいソリューションの創出を促進します

効果的なデジタル変革

クロステックでは、単一の技術に依存せず複数のデジタル技術を組み合わせることもあるため、より効果的なデジタル変革を可能にします。

市場での差別化

昨今、ITを活用し競争が激化する市場で、異なるデジタル技術を組み合わせるクロステックの手法は、企業や組織を差別化し、競争力を高める手段となり得ます。

クロステックで使われるテクノロジー

IoT(Internet of Things)

クロステックでは、異なるデバイスやシステムをつなげ、相互に情報をやり取りする必要があります。IoT技術は、様々な物理的なオブジェクトにセンサーやアクチュエーターを組み込み、インターネットを通じてデータをやり取りすることができるため、クロステックの重要な技術と位置づけられます。

クラウドコンピューティング

クロステックでのプロジェクトでは、複数のデバイスやサービスを連携することが多く、クラウド上での連携が有用です。また、クラウドを利用することで、新分野での急激な需要の変化にも対応が可能になります。

AI(人工知能)

AIは、クロステックでの異分野のデータからの学習を通じて、新たな知見を獲得することが想定され、新しい分野での活用が考えられます。具体的には、ディープラーニング・機械学習を使って、異なる分野のデータを学習して新しいパターンを抽出し、最適かつ新しい分野での適用が想定されます。

ブロックチェーン

複数分野にわたるクロステックプロジェクトにおいては、セキュアで透明性のあるデータの取引が求められる場合があります。ブロックチェーンの分散型台帳技術では、複数分野に分散されたデータの透明性やセキュリティの確保が容易になります。

ロボティクス

ロボティクスは、従来はロボットを動かし制御することでした。ただ、現在ではセンサーを使って周囲の情報を取得する技術や、AIを使ってロボットを自律・自動化にする技術などが含まれます。工場で働くロボットや掃除ロボット、医療用ロボット、配膳ロボットなど、さまざまな種類のロボットがロボティクスとして進化・活躍しはじめています。

VR/AR/MR

VRはメタバースなどで現実の世界を仮想体験する技術で、ARは現実世界の映像をQRマーカーなどにより拡張する技術です。さらにMRは、VRとARを組み合わせて仮想世界を作り出します。これらは、現実と仮想を組み合わせることで脳への情報伝達効率を上げるツールとしてさまざまな分野で活用されはじめています。

これらのテクノロジーは、クロステックにおいて、異なる技術・分野を統合し、効果的な連携を可能にする重要なファクターです。今後、さらに具体的にプロジェクトが活発化することによって、さまざまな技術やアプローチの組み合わせが出てくるでしょう。

今回は、クロステックの概略、DXとの関係、クロステックで使われるテクノロジーなどについて解説しました。次回は、クロステックのさまざまな分野と事例について紹介します。

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