クイズでDX知識を学べる!『第4回DX理解度チェック(前半)』
『第4回DX理解度チェック』

クイズ形式でDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する知識の理解度を確認できる『DX理解度チェック』。今回もAIや情報セキュリティを始め、幅広いジャンルの問題を10問用意しました。ぜひ全問正解を目指してチャレンジしてください!
【第1問】従業員体験を表す言葉は?
DXの重要な要素の1つである「従業員体験」を表す言葉はどれでしょうか?
(1)CX
(2)TX
(3)EX
(1)「Customer Experience(顧客体験)」の略語で、顧客が企業やブランドと関わることで得られる体験価値を指します。近年は、グローバル競争力を向上させるための「Corporate Transformation(企業変革)」の略語としても使われています。
(2)「Green Transformation」の略語です。経済産業省が提唱した概念で、官民による経済成長とクリーンエネルギー中心の産業・社会構造への変革を両立させるための取り組みです。
(3)「Employee Experience(従業員体験)」の略語で、従業員が業務や職場環境、報酬、福利厚生などを通じて得られる体験価値を指します。EXの向上はCX(顧客体験)向上にも直結するため、DXにおいて重要な取り組みとなっています。
ということで、正解は(3)です。
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【第2問】ゼロデイ攻撃とは?
サイバー攻撃の一種である「ゼロデイ攻撃」の説明として適切なのはどれでしょうか?
(1)複数の端末から同時に大量のアクセスを送り、Webサイトのサービスを停止させる攻撃
(2)修正プログラムが公開される前にシステムの脆弱性を悪用する攻撃
(3)攻撃開始から1日以内にターゲットのサービスを停止させる攻撃
(1)DDoS(Distributed Denial of Service attack)攻撃の説明です。標的のWebサイトやサーバーを過負荷状態にして利用不能にする攻撃手法です。
(2)ゼロデイ攻撃の説明です。ゼロデイ攻撃は、OSやソフトウェア、ネットワーク機器などの脆弱性に対して、ベンダーが修正プログラムを提供する前におこなわれるサイバー攻撃です。対策が間に合わないまま被害が拡大するリスクがあります。
(3)ゼロデイ攻撃の「ゼロデイ」は「攻撃開始から1日以内」のことではなく、「ベンダーが修正プログラムを配布する前の期間」を指します。
ということで、正解は(2)です。
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【第3問】構造化データとは?
ビッグデータは「構造化データ」と「非構造化データ」に分類されますが、次のうち「構造化データ」に該当するのはどれでしょうか?
(1)POSデータ
(2)音声データ
(3)Office文書
構造化データとは、あらかじめ定めたルールやフォーマットに従って整理・整形されたデータを指します。行と列で構成された表形式の顧客データや在庫データなどが該当します。
対して非構造化データは、メールなどのテキストデータやデザインデータ、音声・画像・動画データ、IoTセンサーで取得したデータなど、生(発生時)のまま保存された規則性を持たないデータを指します。以前はビジネスでの活用が困難でしたが、AIを始めとする技術の発展により、現在ではDX推進企業を中心に活用が進んでいます。
(1)POSデータは、商品名・価格・購入日時などが表形式で管理されているため、構造化データに該当します。
(2)音声データと(3)Office文書は、明確なルール・フォーマットで管理されていないため、非構造化データに分類されます。
ということで、正解は(1)です。
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【第4問】アプリ開発の機能を提供するクラウドサービスは?
アプリケーション開発・運用に必要な機能をインターネット上で提供するクラウドサービスはどれでしょうか?
(1)PaaS(パース)
(2)iPaaS(アイパース)
(3)IaaS(イアース、アイアース)
(1)PaaS(Platform as a Service)は、アプリケーションを開発・実行するためのプラットフォームをインターネット経由で提供するサービスです。ユーザーはインフラの導入、設計などに手間を掛けることなく、アプリの開発・運用に専念できます。
(2)iPaaS(Integration Platform as a Service)は、オンプレミス・クラウドを問わず、異なるシステムやアプリケーションをクラウド上で統合するためのプラットフォームサービスです。オンプレミス環境のシステムとクラウドサービス間でデータを連携させたり、ワークフローを自動化させたりすることができます。
(3)IaaS(Infrastructure as a Service)は、システムの基盤となるサーバーやストレージ、ネットワークなどのインフラ機能をインターネット経由で提供するサービスです。
なお、こうしたさまざまなクラウドサービスを総称して「XaaS」と呼びます。
ということで、正解は(1)です。
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【第5問】AI TRiSMの4つの柱は?
AIを安全に活用するためのフレームワーク「AI TRiSM」を構成する4つの柱(要素)に含まれていないのはどれでしょうか?
(1)プライバシー
(2)倫理的判断
(3)説明可能性
AI TRiSM(トリズム)は、AIと「Trust(信頼性)」「Risk(リスク)」「Security Management(セキュリティ・マネジメント)」の頭文字を組み合わせた造語です。提唱者である米ガートナー社は、AIモデルやAIアプリケーションに潜むリスクを能動的に特定・軽減し、確実性・信頼性・セキュリティを確保するためのソリューションと定義しています。
参照:AI TRiSM (AIのトラスト/リスク/セキュリティ・マネジメント) とは?(ガートナー)
(1)含まれています。AIモデルが扱うデータのプライバシーを確保するための取り組みを指します。
(2)「AI TRiSM」の構成要素には含まれていません。
(3)含まれています。AIが出力した回答や予測の根拠やプロセスを明確に理解できるようにする取り組みを指します。
なお、AI TRiSMの4つの柱には、「プライバシー」「説明可能性」の他に「ModelOps(モデル運用)」と「AIセキュリティ」が含まれます。
ということで、正解は(2)です。
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前半はここで終了です。ここまで全問正解の方も、そうでない方も、ぜひ後半も引き続き挑戦してください!