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全問正解して当たり前!?『第3回DX理解度チェック(後半)』

『第3回DX理解度チェック』<後半>

いよいよ残り5問。どれも基本的な問題ばかりですので、引き続き全問正解を目指してチャレンジしてください!

【第6問】Web3.0とは?

“次世代のインターネット”として注目を集めている「Web3.0(Web3)」の説明として適切なのはどれでしょうか?

(1)一方通行型の情報発信に代わって双方向のコミュニケーションが主流となる

(2)従来よりもセキュリティが低下し、個人情報が漏洩する可能性が高まる

(3)Googleのようなプラットフォーマーを介さずに個人間で通信・取引できる


Web3.0の別名は「分散型インターネット」。ブロックチェーン技術などの活用により、ユーザー自身で個人情報を管理したり、ユーザー同士で直接取引したりできるようになるのが大きな特徴です。まだまだ発展途上ではあるものの、現在の巨大プラットフォーマーの独占化・寡占化が進む中央集権的なインターネットに代わる概念として大きな期待が寄せられています。

(1)間違い。2000年代中盤以降のインターネットの潮流を表すキーワード「Web2.0」の説明です。

(2)間違い。Web3.0のブロックチェーンによる分散型ネットワークでは、情報の改ざんが難しく、取引履歴なども暗号化されるため、セキュリティが強化されると言われています。

(3)正しい。Web3.0ではブロックチェーンやP2P(Peer to Peer)などの技術によって、管理者や仲介業者を介さずに情報。サービスのやりとりが可能になるとされています。

ということで、正解は(3)です。

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Web3.0とは

【第7問】DXで効果的な業務改善手法は?

DXにおいて活用されている「業務プロセスを可視化・標準化し、PDCAサイクルを回しながら継続的に最適化を図る現場主導の業務改善手法」を何と呼ぶでしょうか?

(1)BPM

(2)BPO

(3)BPR


(1)BPMは「Business Process Management」の略。専用のプラットフォームを使って業務プロセスを可視化・標準化し、継続的に無駄な工程やリソースがないか見直していく取り組みを指します。決して新しい手法ではありませんが、単なる効率化ではなく、業務の本質的な見直しと変革が求められるDXにおいて改めて脚光を浴びています。

(2)BPOは「Business Process Outsourcing」の略。一般にノンコア業務のプロセスの一部を外部専門業者に一括して委託することを指します。

(3)BPRは「Business Process Reengineering」の略。全社的な改革を目的に、業務プロセスや社内制度などを抜本的に見直し、再構築を図る取り組みです。通常トップダウンによっておこなわれ、大規模な事業再編やリストラを伴うケースもあります。

ということで、正解は(1)です。

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DXで再注目の「BPM」。その理由とは?

【第8問】「ノーコード」「ローコード」のメリットは?

アプリケーション開発やWebサイト制作を迅速化できる開発手法「ノーコード」「ローコード」両方のメリットとして適切なのはどれでしょうか?

(1)業務の要件が正しく反映されやすい

(2)コーディングの知識が不要

(3)通常のプログラミングよりも自由度の高い開発が可能


「ノーコード」は通常のプログラミングに必要なソースコードを一切記述せずに開発する手法、「ローコード」は必要最小限のソースコードでおこなう開発手法を指します。それぞれ専用のツールが登場しており、エンジニアではなく業務部門の担当者がアプリケーションを開発し、業務効率化を実現している企業も少なくありません。

(1)正しい。業務に精通している社員が開発を担当できるため、業務の仕様や要件を反映しやすくなります。

(2)間違い。ノーコードではコーディング知識は不要ですが、ローコードでは最低限の知識が必要です。

(3)間違い。ノーコード・ローコードともにプラットフォームが提供するパーツやテンプレートを使用するため、通常のスクラッチ開発と比べると機能・拡張性ともに限定的です。ただしローコードについては外部サービスとのAPI連携が可能なツールも登場しています。

ということで、正解は(1)です。

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ローコード・ノーコード開発の特徴

【第9問】あらゆる顧客接点で価値創出を図る事業開発の手法は?

製品・サービスだけでなく、購入前の認知・検討段階から購入後のサポート、さらに解約・廃棄に至るまで、あらゆるタッチポイントにおいて優れた顧客体験を提供し、新たな価値創出を目指す事業開発の手法を何と呼ぶでしょうか?

(1)カスタマーサクセス

(2)CRM

(3)サービスデザイン


(1)間違い。カスタマーサクセスは、製品・サービスの利用を通じて顧客を課題解決や売上アップなどの“成功”に導き、自社の利益につなげるマーケティング手法です。

(2)間違い。CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)は既存顧客との関係維持・強化を通じてロイヤルカスタマー(優良顧客)を増やし、中長期的な利益向上を目指す戦略です。

(3)正しい。サービスデザインとは、売り物が「モノ」であるか「コト」であるかを問わず、顧客との接点をすべて「サービス」として捉え、顧客にとって価値のあるサービスを持続的に提供するために組織やオペレーションを「デザイン(設計)」する取り組みを指します。機能やスペックだけでは差別化が困難な現在、新事業創出・事業改善の新たなアプローチとしてDX推進企業や行政機関で導入が進んでいます。

ということで、正解は(3)です。

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新事業創出&事業改善の新たなアプローチ「サービスデザイン」

【第10問】「デジタル産業」になるために必要な行動指針は?

経済産業省が『DXレポート2.2(概要)』で発表した『デジタル産業宣言』。その中で挙げられていた、「DXで新たな高収益ビジネスを創出し続け、自社及び産業全体を変革する企業」となるために求められる5つの行動指針に含まれていないのはどれでしょうか?

(1)ビジョン駆動

(2)従業員中心

(3)オープンマインド


『デジタル産業宣言』は、多くの企業のDXが“既存ビジネスの維持・改善”に終始している中、改めて目線をDX本来の目的に向けさせる意図で策定されたもの。そこで行動指針として挙げられているのが、「ビジョン駆動」「価値重視」「オープンマインド」「継続的な挑戦」「経営者中心」の5項目です。

『デジタル産業宣言』自体、経営者が自身の考えや信念を書き加えて、自社のDXを外部へ発信できるよう「宣言」という形式を採用したそうですが、やはりDXを推進するうえで中心となるべきは経営者。従業員によるボトムアップも大切とはいえ、経営者の強力なリーダーシップなしにDX成功が難しいことは、多くの企業事例が物語っています。

ということで、正解は(2)です。

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「デジタル産業宣言」に記されたDXに不可欠な5つの行動指針

最後までお付き合いいただきありがとうございました! 以上で『第3回DX理解度チェック』は終了です。間違った問題や悩んだ問題があれば、参考に挙げた記事を読んで復習することをオススメします。では、次回4回目のDX理解度チェックでも、ぜひお会いしましょう! 

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