いざチャレンジ!『第4回DX理解度チェック(後半)』
『第4回DX理解度チェック』

『第4回DX理解度チェック』も残すところあと5問。少し難易度の高い問題もありますが、ぜひトライしてみてください!
【第6問】人間の知能を超えるAIは?
人間をはるかに超える知能を持ち、実現するとシンギュラリティ(技術的特異点)が起こると言われているAIを何と呼ぶでしょうか?
(1)AGI
(2)API
(3)ASI
(1)AGI(Artificial General Intelligence)は「汎用人工知能」とも呼ばれ、人間と同等かそれ以上の知能を持つAIです。特定のタスクに特化した現在のAIとは異なり、多様なタスクを柔軟にこなすことができます。
(2)API(Application Programming Interface)はAIではなく、異なるアプリケーションやソフトウェアをつなぎ、データや機能のやり取りを可能にするインターフェースです。クラウドサービス同士の連携やECサイトへの決済サービスの埋め込みなど、さまざまな領域で活用されています。
(3)ASI(Artificial Superintelligence)は「人工超知能」とも呼ばれ、あらゆる領域で人間の知能を超越し、自己学習によって自律的に成長し続けるAIです。実現時期はわかっていませんが、これまで人間が解決できなかった社会問題などの解決が期待されています。
ということで、正解は(3)です。
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【第7問】『2025年の崖』の課題とは?
経済産業省が警鐘を鳴らしている『2025年の崖』の課題について、適切でない説明はどれでしょうか?
(1)システムの維持管理費が高額化し、IT予算の9割以上に及ぶケースもあり得る
(2)基幹システムとして多くの企業が導入している『SAP ERP』の保守サポート期限が終了する
(3)システム保守運用者の不足などにより、企業のセキュリティリスクが高まる
『2025年の崖』は、経済産業省が2018年に公表した『DXレポート』で提唱した概念で、日本企業のDXの遅れにより、2025年以降に甚大な経済損失(年間最大12兆円)が懸念される問題を指します。
(1)適切です。『DXレポート』でも、既存システムのブラックボックス化や短期的視点でのシステム開発が、保守・運用費の増大を引き起こす可能性が指摘されています。
(2)適切ではありません。『DXレポート』公表時点では、『SAP ERP』の保守サポートが2025年に終了予定でしたが、その後SAP社が条件付きで2027年末まで延長することを発表しました。
(3)適切です。『DXレポート』では、2025年にはIT人材が43万人不足すると予測されており、サイバー攻撃や事故・災害による企業のセキュリティリスクの増大が懸念されています。
ということで、正解は(2)です。
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【第8問】問い合わせ対応を効率化するシステムは?
社内・社外からの問い合わせ対応を効率化するソリューションとして、適切でないのはどれでしょうか?
(1)サービスデスクツール
(2)IVR
(3)MES
(1)サービスデスクツールは問い合わせ対応を一元管理できるシステムです。過去の問い合わせを分析してFAQを作成する機能や、問い合わせ内容に応じて担当者を振り分ける機能などを備えた製品もあり、対応業務の工数・件数を削減することができます。
(2)IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答システム)は、主に社外問い合わせ対応業務の効率化に活用されているシステムです。事前に録音した音声を用いて、一次対応や定型的な問い合わせに対する対応を自動化することができます。
(3)MESは「Manufacturing Execution System(製造実行システム)」の略語で、製造工程をリアルタイムで監視し、作業者への指示やサポートをおこなう生産管理システムです。製造業のDXやスマートファクトリーの推進に活用されています。
ということで、正解は(3)です。
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【第9問】CASBとは?
クラウドサービスの普及に伴い注目を集めている「CASB(キャスビー)」について、適切な説明はどれでしょうか?
(1)従業員が会社で許可されていないクラウドサービスを利用していないかどうかを把握できる
(2)アクセス元が社内・社外であるかを問わず、すべての通信に対して安全性の検証を実施する
(3)従業員が新しいシステムをスムーズに使いこなせるよう、画面上に操作方法をリアルタイム表示してサポートする
(1)CASBの説明です。CASB(Cloud Access Security Broker)は、組織内で利用されているクラウドサービスを一元管理するセキュリティ対策のソリューションです。管理者が許可・把握していないサービスへのアクセスを検知することで「シャドーIT」対策にも貢献します。
(2)ゼロトラストの説明です。ゼロトラストは「何も(ゼロ)信用(トラスト)しない」という原則のもと、社内外を問わず、すべてのユーザーやデバイスからのアクセスを都度検証するセキュリティモデルです。
(3)DAP(Digital Adoption Platform)の説明です。DAPは、業務システムやアプリケーションの早期定着を目的に、画面上にテキストや画像を表示してユーザーの操作習熟をサポートするITツールです。
ということで、正解は(1)です。
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【第10問】エッジコンピューティングとは?
「エッジコンピューティング」の説明として適切なのはどれでしょうか?
(1)PCなどの端末の状況を監視し、不正なアクセスやマルウェアの侵入を検知・対処する技術
(2)データを端末や端末の近くで処理することで、情報活用におけるリアルタイム性を向上させる技術
(3)インターネット経由でコンピュータのさまざまな機能を提供する技術
(1)EDR(Endpoint Detection and Response:エンドポイントにおける検知と対応)の説明です。
(2)エッジコンピューティングの説明です。エッジコンピューティングは、センサーやカメラなど、データが発生する端末、もしくは端末と近い場所でデータの処理(分析・保存など)をおこなう技術です。従来のクラウドにデータを集中させる手法よりもネットワークの負荷が軽く、通信遅延を抑えることができます。
(3)クラウドコンピューティングの説明です。
ということで、正解は(2)です。
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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
無事に全問正解できましたか?
間違いが多かった方は、ぜひ参考に挙げた記事や『DX-labo』の他の記事をチェックしてみてください。それでは、次回の『第5回DX理解度チェック』をお楽しみにお待ちください!