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挑戦者求む!『第3回DX理解度チェック(前半)』

『第3回DX理解度チェック』<前半>

3回目を迎えた『DX理解度チェック』。今回も、DXに関心のある方なら押さえておきたい基礎知識を3択形式のクイズで紹介します。全10問、ぜひ最後まで挑戦してください!

【第1問】『ChatGPT』の特徴は?

世界中で話題になっている対話型の生成AI『ChatGPT』の特徴として間違っているのはどれでしょうか?

(1)人間(ユーザー)の意図や感情を正確に理解して適切な文章を生成することができる

(2)不正確な情報以外にも、偏見を含んだ情報が生成される可能性がある

(3)文章の生成、要約、翻訳だけではなく、プログラムコードの生成も可能


(1)間違い。ChatGPTは人間の質問に対して適切な返答を生成することは可能ですが、あくまで大量のデータから学習したパターンに基づいたものであり、感情や意図の理解という点では限定的と言われています。

(2)正しい。生成AIのアウトプットはあくまで学習データの内容に基づくものであるため、インターネット上の偏見を含んだ情報を反映して非倫理的な情報が生成される場合があります。

(3)正しい。ChatGPTではプログラミング言語や実行したいタスクを伝えてプログラムコードを生成させることも可能です。ただし、正常に機能しない不正確なコードの可能性もあるため、事前の動作確認は必須です。

ということで、正解は(1)です。

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企業はどのようにChatGPTを活用しているのか?

※ChatGPTはOpenAI社の商標または登録商標です。

【第2問】「ITIL」の最新バージョンは?

2024年4月現在、ITサービスマネジメント(ITSM)の成功事例やノウハウを集約した書籍群「ITIL」の最新バージョンはどれでしょうか?

(1)『ITIL 2011edition』

(2)『ITIL4』

(3)『ITIL5』


現時点でのITILの最新版は2019年にリリースされた『ITIL4』です。『ITIL4』の大きな特徴は、「アジャイル」「DevOps」といったDXと関係性の深い手法が採用されていること。時代の流れを反映し、ITとビジネスとが一体化した“DX時代のIT運用”を実現するためのノウハウがまとめられています。

(1)ITILベストプラクティスフレームワークの第三版であるITIL V3は2007年にリリースされました。『ITIL 2011edition』は、その改訂版として2011年にリリースされています。

(3)現時点ではリリースされていません。

ということで、正解は(2)です。

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ITIL®︎4とは?

※※ITIL(IT Infrastructure Library®)はAXELOS Limitedの登録商標です。

【第3問】「ゼロトラスト」とは?

企業でのクラウド活用が広がる中、新たなセキュリティモデルとして注目を集めている「ゼロトラスト」の説明として適切なのはどれでしょうか?

(1)内部(社内ネットワーク)にある情報資産を守るため、外部(インターネット)との境界上でセキュリティ対策を実施する

(2)接続元が社内であろうと社外であろうと、システムへのあらゆるアクセスの安全性を検証する

(3)ウイルス感染には対応できるが、従業員などの内部不正による情報漏えいには対応できない


ゼロトラストとは、文字通り「何も信用しない」をコンセプトとしたセキュリティモデルです。様々な技術を組み合わせて実装するため導入は簡単ではありませんが、クラウドサービスやリモートワークの普及がもたらす新たなセキュリティリスクへの対策として取り組む企業が増えています。

(1)間違い。従来のセキュリティモデルである「境界型防御」についての説明です。

(2)正しい。ゼロトラストでは社内外すべてを「信用できない領域」とみなし、社内ネットワークであってもあらゆる通信を検査・認証します。

(3)間違い。ゼロトラストでは機密ファイルを暗号化する技術や、保護すべきファイルの出力・ダウンロードを制限する技術を活用して、外部からの脅威だけでなく内部不正による情報漏えいにも対応することができます。

ということで、正解は(2)です。

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クラウド時代の新たなセキュリティモデル「ゼロトラスト」とは?

【第4問】「EGS」は何の略?

DX推進企業の多くが取り組んでいる「ESG経営」。“ESG”は3つの英単語の頭文字を合わせた言葉ですが、元の単語の正しい組み合わせはどれでしょうか?

(1)Environment(環境)、Social(社会)、Growth(成長)

(2)Economy(経済)、Sustainability(持続可能性)、Growth(成長)

(3)Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)


ESGは「Environment/Environmental(環境)」、「Social(社会)」、「Governance(企業統治)」の頭文字を合わせた言葉です。いずれもこれからの時代、企業が持続的な成長を続けていくためには配慮が欠かせない分野と言えるでしょう。ESG経営における具体的な取り組みとしては、次のようなものが挙げられます。

「環境」…再生可能エネルギーの利用や廃棄物削減
「社会」…多様性・ジェンダーレスの推進や安全な労働環境の提供
「企業統治」…意思決定プロセスの透明性やコンプライアンスの遵守

そして、こうした施策に効果的なのがIT/デジタル技術。例えば製造業では、ロボット導入による労働環境改善、IoTを活用したエネルギー使用量の可視化といった取り組みがおこなわれています。

ということで、正解は(3)です。

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【第5問】「PLG」とは?

DX時代の新たなビジネス戦略と言われている「PLG」の説明として間違っているのはどれでしょうか?

(1)高機能で操作が複雑な製品・サービスに向いている

(2)PLGに欠かせないビジネスモデル「フリーミアム」は「フリー」と「プレミアム」の造語である

(3)製品・サービス契約後のサポートに掛かる工程・コストの削減が期待できる


PLGは“Product-Led Growth”の略語で、日本語に訳すと「プロダクト主導の成長」。従来型の「SLG」(Sales-Led Growth:セールス主導の成長)とは異なり、まず「無料プラン」や「無料期間」でユーザーにプロダクトの価値を実感してもらい、その後、収益化(有料契約)につなげていく戦略です。 主に『Zoom』や『Dropbox』のようなサブスクリプション型のクラウドサービスで多く採用されています。

(1)間違い。 PLGは基本的にオンライン上で契約が成立するため、事前にフォローやコンサルティングが必要な複雑なサービスには適していません。

(2)正しい。フリーミアムは基本的な機能はフリー(無料)で提供し、高度な機能についてはプレミアム(割増料金、有料)で提供するビジネスモデルです。

(3)正しい。PLGではユーザーがプロダクトを体験し、基本的な使い方や価値を理解したうえで導入するため、セールス主導の「SLG」に比べて通常のサポートにかかる工程・コストの削減が期待できます。ただし、有料契約したユーザーに対しても、機能改善や新機能リリースなど、長く利用してもらうための取り組みは必須です。

ということで、正解は(1)です。

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PLGとは

前半はここで終了です。次回6問目以降も、ぜひ全問正解を目指してトライしてください!

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